以下の環境変数を使用して、環境に合ったデフォルト値を設定することができますので、アプリケーションプログラム内にデータベース名を直接記述せずに済みます。
Note: 利用可能な接続オプションの全一覧については Section 1.10 を参照して下さい。
以下の環境変数を使用して、呼び出し側のプログラムで直接値を指定しなかった場合の接続パラメータのデフォルト値を選ぶことができます。この値は、 PQconnectdb や PQsetdbLogin で使用されます。簡単なアプリケーションプログラムでは、データベース名を直接プログラムに記述しない方が便利です。
Note: libpq++ では、環境変数、あるいは、 libpq の PQconnectdb conninfo 形式の文字列のみを使用します。
PGHOST は、デフォルトのサーバ名を設定します。スラッシュで始まる場合は TCP/IP 接続ではなく、Unix ドメインソケットを使用します。この時の値はソケットファイルが格納されるディレクトリ名です(デフォルトでは /tmp です)。
PGPORT は、PostgreSQL バックエンドと通信するためのデフォルトの TCP ポート番号、または Unix ドメインソケットファイルの拡張子を設定します。
PGDATABASE は、デフォルトの PostgreSQL データベース名を設定します。
PGUSER は、データベースへの接続と認証に使われるユーザ名を設定します。
PGPASSWORD は、バックエンドがパスワード認証を要求した場合に使われるパスワードを設定します。プラットフォームによっては、特別なオプションをつけた ps コマンドを使用して、他者からパスワードが参照できてしまいますので、これは推奨されません。
PGREALMは、PostgreSQL で使用する Kerberosの realm がローカルのものと異なる場合に、その realm を設定します。PGREALMが設定されると、PostgreSQL アプリケーションは設定された realm のサーバと認証を行い、また、別のチケットファイルを使って、ローカルのチケットファイルと競合しないようにします。この環境変数は、バックエンドが Kerberos による認証を選択した場合にのみ使われます。
PGOPTIONS は、PostgreSQL バックエンド用の付加的な実行時オプションを設定します。
PGTTY は、バックエンドサーバからのデバッグ用メッセージを表示するファイル、または、tty を設定します。
以下の環境変数を使用して、PostgreSQL 毎のユーザレベルのデフォルト動作を指定することができます。
PGDATESTYLE は、デフォルトの日付/時刻表現形式を設定します。
PGTZ はデフォルトのタイムゾーンを設定します。
以下の環境変数を使用して、PostgreSQL 毎のデフォルトの内部動作を指定することができます。
PGGEQO は、遺伝的オブティマイザのデフォルトのモードを設定します。
これら環境変数の正確な値については SET SQL コマンドを参照して下さい。