ODBC ドライバを使用するには、使用するシステム上に driver manager がなくてはなりません。Unix 系のオペレーティングシステムには iODBC と unixODBC という 2 種類のフリーの ODBC ドライバマネージャがあることが知られています。これらのドライバマネージャのインストール手順については、それぞれの配布物内に記述されています。ODBC 経由のデータベースアクセス手段を提供するソフトウェアは、独自のドライバマネージャを用意しなければなりません(これは上記 2 つのうちのいずれかでしょう)。繰り返しますが、使用するプラットフォーム用のどのようなドライバマネージャでがあっても、PostgreSQL ODBC ドライバをサポートしていなければなりません。さもなければ、 PostgreSQL ODBC ドライバをサポートする他の ODBC ドライバを使用して下さい。
Note: unixODBC 配布物には、PostgreSQL 配布物に入っているものに類似した独自の PostgreSQL ODBC が同梱されています。どちらを使用しても問題ありません。将来協力してこの 2 つのドライバの開発をよりよく行うことを計画しています。
ODBC をインストールするには、PostgreSQL 全体を構築する時、configure スクリプトに --enable-odbc オプションを付けるだけです。その後、自動的にライブラリが構築され、他のプログラムと一緒にインストールされます。このオプションを付けなかった場合や後で ODBC ドライバを構築したくなった場合は、src/interfaces/odbc ディレクトリに移動し、 make、そして、make install を実行して下さい。
iODBC または unixODBC での使用に合わせて特別に調整したドライバを構築することもできます。これは特に、そのドライバが設定ファイルを処理する際にそのドライバマネージャのルーチンを使用することを意味します。使用するシステムにおいてより強固な ODBC 環境を作成できますので、こちらの方かおそらく好まれます。その場合は、configure に --with-iodbc または --with-unixodbc を付けてください(二つとも付けてはいけません)。
(iODBC や unixODBCに拘束されない) "スタンドアローン"ドライバを構築する場合、ドライバが設定ファイル odbcinst.ini を見つけるのにどこを見れば良いかを指定できます。デフォルトでは、/usr/local/pgsql/etc/ ディレクトリ、または configure で付与した --prefix か --sysconfdir オプションもしくはその両方に依存した等価なディレクトリです。PostgreSQL インストレーションのレイアウト以外の場所を選択したい場合は、 --with-odbcinst オプションを使用して下さい。ドライバとドライバマネージャが同じ設定ファイルを読みとるように配置すること、最も使い易くなります。
更に、ODBC カタログ拡張をインストールしなければなりません。これは PostgreSQL ではデフォルトで提供されない、ODBC 標準によって要求される多くの関数を提供します。(デフォルトのインストールレイアウトにおける) /usr/local/pgsql/share/odbc.sql ファイルに、適切な定義が含まれています。これを以下のようにしてインストールできます。
psql -d template1 -f LOCATION/odbc.sql
ここで対象データベースとしてtemplate1 を指定することにより、その後に作成される全てのデータベースが同じ定義を持つことを確実にしています。何らかの理由でこれら関数を削除する場合は、 psql から odbc-drop.sql を実行して下さい。