Chapter 4. システムレイアウト

Figure 4-1. Postgres ファイルレイアウト

Postgres ファイルレイアウトPostgres がデフォルトで導入された時に、 どのように展開されるかを示しています。 話を単純にするためここでは Postgres/usr/local/pgsql ディレクトリに導入されている としましょう。 したがって、 /usr/local/pgsql ディレクトリと書 かれている部分を Postgres が実際に導入されているディレクトリ と読み変えてください。 全ての Postgres のコマンドは /usr/local/pgsql/bin ディレクトリに格納されて います。 ですから、シェルコマンドパスにこのディレクトリを追加しておかなければ なりません。 csh あるいは tcsh のようなバークレイ系の C シェルを使っている場合は、自分の home ディレクトリの .login ファイルに、
set path = ( /usr/local/pgsql/bin path )
と書き加えます。 shksh または bash のような Bourne シェルを使っている場合 は、home ディレクトリの .profile ファイルに以下を 付け加えます。
$ PATH=/usr/local/pgsql/bin:$PATH
$ export PATH
さらに、この文書を通じて "シェル変数の設定" とか "環境変数の設定" といった単語が頻繁にでてきます。 すぐ前に述べた自分の検索パスの変更について理解することが難しければ 先に進む前に、どのように自分のシェルを記述するか UNIX のマニュアルを 読んで下さい。

デフォルト環境で設定をしていない場合は、さらに追加の作業が必要に なります。例えばデータベースサーバが別のコンピュータで稼働している場合には、 環境変数 PGHOST でデータベースサーバの名前を指定しなければ なりません。環境変数 PGPORT の設定も多分必要になる でしょう。 最後に一言: アプリケーションを起動した時、postmaster に接続出来 ない場合は自分の設定した環境が正しいかどうかサイト管理者に相談して下さい。