一般的に、最近の Unix 互換のプラットフォームでは PostgreSQL を動作させることができるはずです。リリース時に明示的なテストを受けたプラットフォームの一覧を Section 1.7 にて示します。配布物の doc サブディレクトリにはいくつかのプラットフォーム固有の FAQ がありますので、問題が生じたときにはそちらを参照してください。
PostgreSQL の構築には下記が必要になります。
GNU make が必要です。他の make プログラムでは動作 しません。 GNU make はしばしば gmake という名前でインストールされています。本書では常にこの名前を使用します(システムによって GNU makeは make という名前のデフォルトツールになっています)。GNU make のテストを行うためには下記のように入力してください。
gmake --version
バージョン 3.76.1 以降を使用することを推奨します。
ISO/ANSI C コンパイラが必要です。 GCC の最近のバージョンをお勧めしますが、 PostgreSQL は異なるベンダの、さまざまなコンパイラでも構築できることで知られています。
最初の段階で配布物を伸長するために gzip が必要です。この文書を読んでいるのであれば、おそらく既にこのハードルを越えていることでしょう。
(快適な行編集とコマンド履歴取得のための)GNU Readline ライブラリは、認識されると自動的に使用されます。必須ではありませんが、インストール作業を始める前にインストールするとよいかも知れません(NetBSD では、readline と互換性がある libedit ライブラリが、 libreadlineを認識できなかった場合に使われます)。
GNU Flex と Bisonは本当に初めから構築する場合には必要ですが、事前に作成された出力ファイルがリリース版のパッケージに含まれていますので、リリースされたソースパッケージから構築する場合には 必要ありません。これらのプログラムは、CVS ツリーから構築する場合や実際のスキャナとパーサの定義ファイルを変更した場合にのみ必要となります。それらが必要な場合は、Flex 2.5.4 以降と Bison 1.28 以降を使うようにしてください。その他の yacc プログラムを使用することも可能ですが、この場合、別の作業が必要となりますのでお勧めできません。他の lex プログラムは確実に動きません。
Windows NT または Windows 2000 にて構築する場合、Cygwin と cygipc パッケージが必要です。詳細は doc/FAQ_MSWIN ファイルを参照して下さい。
GNU パッケージの入手が必要な場合、近くの GNU ミラーサイトから探して下さい(ミラーサイトの一覧は http://www.gnu.org/order/ftp.htmlにあります)。または、 ftp://ftp.gnu.org/gnu/ から探して下さい。
さらに、十分なディスク領域があることも確認してください。コンパイル中のソースツリーに 30M バイト、インストールディレクトリに 10M バイトほど必要となります。空のデータベースは約 20 Mバイトほど必要とし、また、同じデータのフラットテキストファイルと比べて 5 倍ほどの領域が必要になります。もしリグレッションテストを実行する場合は、一時的に 20M バイトの領域が更に必要になります。ディスク領域を確認するためには df コマンドを使います。