pg_databaseカタログには、使用可能なデータベースの情報が格納されています。 データベースはCREATE DATABASEコマンドで作成されます。 いくつかのパラメータの詳細については第21章を参照してください。
ほとんどのシステムカタログとは異なり、pg_databaseはクラスタにおける全てのデータベースにわたって共有されます。データベースごとに1つではなく、クラスタごとにたった1つだけpg_databaseの複製が存在します。
表 44-14. pg_databaseの列
名前 | 型 | 参照先 | 説明 |
---|---|---|---|
datname | name | データベース名 | |
datdba | oid | pg_authid.oid | データベースの所有者で通常はそのデータベースの作成者 |
encoding | int4 | このデータベースの文字符号化方式。(pg_encoding_to_char() で、この番号から符号化方式名称に変換できます。)
| |
datcollate | name | このデータベースのためのLC_COLLATE | |
datctype | name | このデータベースのためのLC_CTYPE | |
datistemplate | bool | 真であれば、このデータベースのクローンとして新規データベースを作成するためCREATE DATABASEの"TEMPLATE"句の中でこのデータベースを使用できます。 | |
datallowconn | bool | 偽の時はこのデータベースには誰も接続できません。これはtemplate0データベースが変更されるのを防ぐために使用されます。 | |
datconnlimit | int4 | このデータベースに対する同時のコネクションの最大数を設定します。-1は無制限を意味します。 | |
datlastsysoid | oid | データベース最終のシステムOIDで、pg_dumpでは特に威力を発揮します。 | |
datfrozenxid | xid | このデータベースの中で、この値よりも前のトランザクションIDは、恒久的な("凍結")トランザクションIDを持つように変更されています。 これは、このデータベースに対して、トランザクションID周回を防ぎ、かつ、pg_clogを縮小させることを目的としたバキュームを行うかどうかを追跡するために使用されます。 これはテーブル毎のpg_class.relfrozenxid値の最小値になります。 | |
dattablespace | oid | pg_tablespace.oid | データベースのためのデフォルトテーブル空間。このデータベース内でpg_class.reltablespaceがゼロである全てのテーブルは、このテーブル空間に格納されます。特に、共有されていないシステムカタログは、このテーブル空間にあります。 |
datconfig | text[] | ランタイムコンフィギュレーション変数のセッションのデフォルト | |
datacl | aclitem[] | アクセス許可権限。詳細はGRANTとREVOKEを参照してください。 |