PostgreSQL 9.4.5文書 | |||
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pg_databaseカタログには使用可能なデータベースの情報が格納されます。 データベースはCREATE DATABASEコマンドで作成されます。 いくつかのパラメータの詳細については第21章を参照してください。
ほとんどのシステムカタログとは異なり、pg_databaseはクラスタにおける全てのデータベースにわたって共有されます。 データベース毎に1つではなく、クラスタ毎にたった1つだけpg_databaseのコピーが存在します。
表 48-15. pg_databaseの列
名前 | 型 | 参照先 | 説明 |
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oid | oid | 行識別子(隠し属性です。明示的に選択しなければなりません) | |
datname | name | データベース名 | |
datdba | oid | pg_authid.oid | データベースの所有者。通常はそのデータベースの作成者 |
encoding | int4 | このデータベースの文字エンコード方式。
(pg_encoding_to_char() で、この番号からエンコード方式名称に変換できます。)
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datcollate | name | このデータベースのLC_COLLATE | |
datctype | name | このデータベースのLC_CTYPE | |
datistemplate | bool | trueの場合、このデータベースはどのユーザでもCREATEDBを使って複製することができます。 falseの場合、スーパーユーザまたはデータベースの所有者だけが複製することができます。 | |
datallowconn | bool | 偽の時はこのデータベースには誰も接続できません。 これはtemplate0データベースが変更されることを防ぐために使用されます。 | |
datconnlimit | int4 | このデータベースに対する同時のコネクションの最大数を設定します。 -1は無制限を意味します。 | |
datlastsysoid | oid | データベース最終のシステムOID。 pg_dumpでは特に有用です。 | |
datfrozenxid | xid | このデータベースの中で、この値よりも前のトランザクションIDは、永遠("凍結")トランザクションIDを持つように変更されています。 これは、このデータベースに対して、トランザクションID周回を防ぎ、かつ、pg_clogを縮小させることを目的としたバキュームを行うかどうかを追跡するために使用されます。 これはテーブル毎のpg_class.relfrozenxid値の最小値になります。 | |
datminmxid | xid | このデータベース内のトランザクションIDで置換される前のすべてのマルチトランザクションID。 これは、トランザクションIDの周回問題を防ぐ、またはpg_multixactを縮小させるためにデータベースをバキュームする必要があるかどうかを追跡するために使用されます。 これはテーブル毎のpg_class.relminmxidの最小値です。 | |
dattablespace | oid | pg_tablespace.oid | データベース用のデフォルトテーブル空間。 このデータベース内でpg_class.reltablespaceがゼロであるすべてのテーブルは、このテーブル空間に格納されます。 特に、共有されていないすべてのシステムカタログはこのテーブル空間にあります。 |
datacl | aclitem[] | アクセス権限。 GRANTとREVOKEを参照してください。 |