| PostgreSQL 9.4.5文書 | |||
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pg_aggregateカタログには集約関数の情報が格納されています。
集約関数とは、値の集合(多くの場合は問い合わせ条件に該当する各行の1つの列)にある操作を行い、それらすべての値の演算の結果得られる単一の値を返します。
集約関数の代表的なものはsum、countそしてmaxです。
pg_aggregate内の各項目は、pg_proc内の項目の拡張です。
pg_procの項目には、集約の名前、入出力データ型および通常の関数と類似したその他の情報が含まれます。
表 48-2. pg_aggregateの列
| 名前 | 型 | 参照先 | 説明 |
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| aggfnoid | regproc | pg_proc.oid | 集約関数のpg_proc OID |
| aggkind | char | 集約関数の種類: n "通常の"集約関数、 o "順序集合の"集約関数、 h "仮想集合の"集約関数 | |
| aggnumdirectargs | int2 | 順序集合や仮想集合の集約関数では、(集約されていない)複数の引数は、可変長配列として1個の引数と見なします。 引数が数がpronargsと同じ場合、最終的な直接引数同様、集約された引数として、集約関数の引数は、可変または可変長配列で記述しなければなりません。 通常の集約関数は引数を取りません。 | |
| aggtransfn | regproc | pg_proc.oid | 遷移関数 |
| aggfinalfn | regproc | pg_proc.oid | 最終関数(ない時はゼロ) |
| aggmtransfn | regproc | pg_proc.oid | 移動集約モードの順方向遷移関数(ない時はゼロ) |
| aggminvtransfn | regproc | pg_proc.oid | 移動集約モードの逆遷移関数(ない時はゼロ) |
| aggmfinalfn | regproc | pg_proc.oid | 移動集約モードの最終関数(ない時はゼロ) |
| aggfinalextra | bool | aggfinalfnに追加の仮引数を渡す場合はTrue | |
| aggmfinalextra | bool | aggfinalfnに追加の仮引数を渡す場合はTrue | |
| aggsortop | oid | pg_operator.oid | 関連するソート演算子(ない時はゼロ) |
| aggtranstype | oid | pg_type.oid | 集約関数の内部遷移(状態)データのデータ型 |
| aggtransspace | int4 | 遷移状態データの推定平均サイズ(バイト)、またはデフォルトの推定値であるゼロ | |
| aggmtranstype | oid | pg_type.oid | 移動集約モードの、集約関数の内部遷移(状態)データのデータ型(ない時はゼロ) |
| aggmtransspace | int4 | 移動集約モードの、遷移状態データの推定平均サイズ(バイト)、またはデフォルトの推定値であるゼロ | |
| agginitval | text | 遷移状態の初期値。 外部文字列表現での初期値を含んだテキストフィールド。 フィールドがNULL値の場合、推移状態はNULL値で始まります。 | |
| aggminitval | text | 移動集約モードの、遷移状態の初期値。外部に文字列表記された初期値を含むテキストフィールド。 このフィールドがnullの場合、遷移状態の値はnullから始まります。 |
新しい集約関数はCREATE AGGREGATEコマンドで登録されます。 集約関数の書き方や遷移関数の説明などの詳細は項35.10を参照してください。