pg_aggregate
pg_aggregate
カタログには集約関数の情報が格納されています。
集約関数とは、値の集合(多くの場合は問い合わせ条件に該当する各行の1つの列)にある操作を行い、それらすべての値の演算の結果得られる単一の値を返します。
集約関数の代表的なものはsum
、count
そしてmax
です。
pg_aggregate
内の各項目は、pg_proc
内の項目の拡張です。
pg_proc
の項目には、集約の名前、入出力データ型および通常の関数と類似したその他の情報が含まれます。
表49.2 pg_aggregate
の列
名前 | 型 | 参照先 | 説明 |
---|---|---|---|
aggfnoid | regproc |
| 集約関数のpg_proc OID |
aggkind | char | 集約関数の種類:
n 「通常の」集約関数、
o 「順序集合の」集約関数、
h 「仮想集合の」集約関数
| |
aggnumdirectargs | int2 | 順序集合や仮想集合の集約関数では、(集約されていない)複数の引数は、可変長配列として1個の引数と見なします。
引数が数がpronargs と同じ場合、最終的な直接引数同様、集約された引数として、集約関数の引数は、可変または可変長配列で記述しなければなりません。
通常の集約関数は引数を取りません。 | |
aggtransfn | regproc |
| 遷移関数 |
aggfinalfn | regproc |
| 最終関数(ない時はゼロ) |
aggmtransfn | regproc |
| 移動集約モードの順方向遷移関数(ない時はゼロ) |
aggminvtransfn | regproc |
| 移動集約モードの逆遷移関数(ない時はゼロ) |
aggmfinalfn | regproc |
| 移動集約モードの最終関数(ない時はゼロ) |
aggfinalextra | bool | aggfinalfn に追加の仮引数を渡す場合はTrue | |
aggmfinalextra | bool | aggfinalfn に追加の仮引数を渡す場合はTrue | |
aggsortop | oid |
| 関連するソート演算子(ない時はゼロ) |
aggtranstype | oid |
| 集約関数の内部遷移(状態)データのデータ型 |
aggtransspace | int4 | 遷移状態データの推定平均サイズ(バイト)、またはデフォルトの推定値であるゼロ | |
aggmtranstype | oid |
| 移動集約モードの、集約関数の内部遷移(状態)データのデータ型(ない時はゼロ) |
aggmtransspace | int4 | 移動集約モードの、遷移状態データの推定平均サイズ(バイト)、またはデフォルトの推定値であるゼロ | |
agginitval | text | 遷移状態の初期値。 外部文字列表現での初期値を含んだテキストフィールド。 フィールドがNULL値の場合、推移状態はNULL値で始まります。 | |
aggminitval | text | 移動集約モードの、遷移状態の初期値。外部に文字列表記された初期値を含むテキストフィールド。 このフィールドがnullの場合、遷移状態の値はnullから始まります。 |
新しい集約関数はCREATE AGGREGATEコマンドで登録されます。 集約関数の書き方や遷移関数の説明などの詳細は35.10. ユーザ定義の集約を参照してください。