イベント名 | PostgreSQL Conference Japan 2023 (日本語略称: PostgreSQLカンファレンス2023) |
---|---|
日時 | 2023 年 11月 24日(金)10:00 - 18:10(開場 9:30、18:30から懇親会あり) |
場所 | AP日本橋(東京都) 6F(東京駅より徒歩5分) |
イベントURL | https://www.postgresql.jp/jpug-pgcon2023 (English page by Google Translate) |
jpug-pgcon @ ml.postgresql.jp | |
主催 | 特定非営利活動法人 日本PostgreSQLユーザ会 (JPUG) |
内容 | 午前 2 講演、午後 4 トラック にて 16 講演、クロージングセッション (18:30 から懇親会) [プログラム] |
予定参観人数 | 180名程度 |
参加費用 | 有償(事前チケット購入 9月23日から発売開始) |
たくさんのご参加、ありがとうございました。2024年もPostgreSQLカンファレンスを開催します。
当日の撮影写真はこちらです。
昨年の PostgreSQL Conference Japan 2022 に続きまして、2023年もカンファレンスを開催いたします。イベント協賛、講演、実行委員・スタッフの募集をしております(募集終了いたしました)。一般参加チケットは 9月23日から発売開始いたしました。
■ イベント協賛
(
□ プラチナスポンサー
□ ゴールドスポンサー
株式会社アシスト 様
□ シルバースポンサー(展示あり)
□ シルバースポンサー
■ チケット購入
参加チケットはイベントレジストで販売しています。チケット種別は以下の通りです。
通常価格 | 早割価格 (10月23日終了) | |
---|---|---|
講演(チュートリアル含む) | ¥8,000. | ¥4,000. |
講演(チュートリアル含まず) | ¥5,000. | ¥2,500. |
懇親会 | ¥4,000. | - |
<お申込み情報について>
本カンファレンスにお申込みいただいた皆様の氏名とメールアドレスを本カンファレンスのプラチナスポンサー、ゴールドスポンサー企業に情報配信の目的で提供させていただきます。主催団体ではリストの維持管理はしておりませんので、登録の解除は配信元企業に要請ください。
<チケット代金と消費税について>
主催団体の日本PostgreSQLユーザ会は適格請求書発行事業者ではございません。チケット購入サイトで「税込み」と表示されておりますが、チケット領収書にインボイス交付はできません。
■ プログラム
講演スライドのリンクを順次追加して参ります。
※Room Dの小講演は25分枠です。
Room A | Room B | Room C | Room D | |
---|---|---|---|---|
10:00 - 10:10 | オープニング | |||
10:10 - 11:10 |
【K1】The Future of PostgreSQL: Fostering Adoption Through Extensibility 逐次通訳有 OrioleDATA Inc. |
|||
11:10 - 12:10 |
【K2】PostgreSQL the way only Google can deliver it: A deep dive into AlloyDB 逐次通訳有 Google Cloud |
|||
12:10 - 13:10 | 昼食休憩(60 分) | (展示室開始) | ||
【一般トラック: A】 | 【一般トラック: B】 | 【チュートリアルトラック】 | 【展示室 / 小講演会場】 | |
13:10 - 14:00 |
【A1】PostgreSQL and SQL:2023 - Property Graph Queries の話題と各RDBの実装 案浦 浩二 |
【B1】What's Neon? ~クラウドネイティブを実現するOSS~ NTT OSSセンタ |
【T1】今、改めて考えるPostgreSQLプラットフォーム -コンテナからマルチクラウドまで- NTTデータグループ |
【E1】WebAssembly on the PostgreSQL - 言語拡張機能でWASMを使えるようにしてみた 日本情報通信株式会社 (25分) |
14:10 - 15:00 |
【A2】正規表現で行パターンを検索する「行パターン認識」をPostgreSQLに実装しよう! SRA OSS LLC |
【B2】Apache Arrow Flight SQLでPostgreSQLをもっと速く! 株式会社クリアコード |
【T2】VACUUM Simulatorを使ってVACUUMをもっと理解しよう pganalyze |
【E2】マネージドPostgreSQLの実現に向けたPostgreSQL機能向上 NTTデータグループ (25分) |
15:00 - 15:20 | 休憩(20 分) | |||
15:20 - 16:10 |
【A3】DBの状態を知って安定運用を実現しよう!~pg_statsinfoのご紹介~ 株式会社アシスト |
【B3】PaaS、SaaS時代後のPostgreSQL - アプリケーションを例として 枋 志深 |
【T3】速習! PostgreSQL専用HAソフトウェア: Patroni NTTデータグループ |
【E3】柔軟性がより向上した論理レプリケーションの活用について NTTテクノクロス/PGECons (25分) |
16:20 - 17:10 |
【A4】pgvectorを使ってChatGPTとPostgreSQLを連携してみよう! NTTデータグループ |
【B4】PostgreSQL開発者が語る論理レプリケーションの最前線 富士通株式会社 |
【T4】PostGIS入門の入門 農研機構 |
【E4】せっかくなのでBRINを使ってみよう! ぬこ@横浜 (25分) |
17:10 - 17:30 | 休憩(20 分) | (展示室終了) | ||
17:30 - 18:10 |
【クロージングセッション】 |
|||
18:30 - 20:20 | 懇親会 |
■ 講演募集
本カンファレンスでの講演を募集いたします。 午後からの 16 セッションの内、通常セッション(50分)6枠と展示会場小セッション(25分)4枠の講演を一般募集いたします。
募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
募集要項
- テーマは、PostgreSQL に関連する話題一般とします。
- 講演者氏名、連絡先、タイトル、アブストラクト(200 文字以内程度の文面にて講演内容の概略)を記載のうえ、jpug-pgcon @ ml.postgresql.jp 「JPUG カンファレンス担当」まで電子メールにてお送りください。
- 募集締め切りは 2023年 9月 5日です。
- 募集講演につきましては講演料のご用意はございません。懇親会にはご招待させていただきます。
- 国内で、開催地から 100Km を超える所在の講演者様には出張費用を当会規定に基づきお支払いたします。
- 時間は 50分間(小講演は25分間) です。質疑時間を含めますので 5分程度を差し引いて構成ください。
- 当日配布資料の原稿は 2023年 11月 1日までに作成、お送りいただきます(希望により配布する紙面の冊子に含めないことも可能です)。
■実行委員/スタッフの募集
(
本イベントの実行委員として参画いただける方を下記の条件にて募集いたします。お問い合わせ先メールアドレス宛に氏名、PostgreSQLやイベント運営に関する略歴、意気込みを記載してお申し込みください。
- ハンドルネーム、匿名での参加はできません。
- 必要経費を支給いたしますが、委員の報酬はございません。
- 本カンファレンスに関係者として参加できます。
- 担当いただく役割は決まっておりません。事前準備の様々な仕事の一部を担当いただきます。
本イベント当日にスタッフとして参加いただける方を下記の条件にて若干名募集いたします。お問い合わせ先メールアドレス宛に氏名、意気込みを記載してお申し込みください。
- 基本的には当日 8:00 前に現地に集合いただきます。
- 参加チケット購入は不要です。ただし、懇親会に参加するのに懇親会チケットは必要です。
- 日当、交通費の支給はございません。Tシャツとお弁当が支給されます。
- 配布物準備、会場設営/撤収、受付、セッション司会や副司会の作業を実施いただきます。
- (座席はお客様優先として)業務が無いときにセッションを聴講できます。
- ハンドルネーム、匿名でのスタッフ参加はできません。
■プログラム詳細
【K1】The Future of PostgreSQL: Fostering Adoption Through Extensibility
OrioleDATA Inc.
Alexander Korotkov
(英語:逐次通訳あり)
In a data-centric epoch, PostgreSQL reigns as a robust and reliable database solution, celebrated for its rich array of features. A paramount trait that underscores its allure is its extensibility, a key design principle ingrained in its DNA since its nascent days in Berkeley. This enduring characteristic has not only stood the test of time but has also significantly fueled its burgeoning adoption across a spectrum of sectors. This talk endeavors to highlight how the extensibility of PostgreSQL transcends being merely a feature, morphing into a bedrock attribute that catalyzes a dramatic uptick in its adoption.
We will explore the concept of super-extensions, which take the extensibility of PostgreSQL to a new horizon. Among these, CitusDB, PostGIS, and OrioleDB are notable for their ability to significantly enhance PostgreSQL's functionality. CitusDB, for instance, transforms PostgreSQL into a distributed database, making it a more scalable solution. On the other hand, PostGIS extends PostgreSQL into a geographic database that is well-suited for spatial data management.
A special focus will be given to OrioleDB, a relatively new entrant in the super-extensions arena. As a next-generation storage engine, OrioleDB harmonizes the advantages of both on-disk and in-memory engines, thereby amplifying database performance while trimming costs. It epitomizes a modern approach to database capacity, capabilities, and performance, encapsulating an extension built on the innovative table access method framework and other standard PostgreSQL extension interfaces. OrioleDB addresses perennial challenges inherent in PostgreSQL, notably the notorious VACUUM process, through an avant-garde engine design that significantly diminishes database bloat and annuls the need for regular maintenance like VACUUM, courtesy of the implementation of row-level and block-level undo logs alongside automatic page merging.
This exposition seeks to underscore the boundless prospects ushered in by PostgreSQL's extensibility, with a special lens on OrioleDB. Attendees will be regaled with a melange of theoretical knowledge and real-world examples, elucidating how harnessing PostgreSQL's extensibility can adeptly cater to evolving data management requisites. Through this prism, PostgreSQL is showcased as a database solution that is not merely well-tailored for the present but is robustly geared for the future. The exploratory journey into OrioleDB and other super-extensions serves as a testament to how PostgreSQL's foundational principle of extensibility continues to be a linchpin in driving its adoption, fortifying its stature as a premier database solution in our data-driven odyssey.
(日本語)データ中心の時代に、PostgreSQLは堅牢で信頼性の高いデータベースソリューションとして君臨し、豊富な機能で称賛されています。その魅力を強調する最も重要な特性は、拡張性です。これは、バークレーで生まれた頃からDNAに根付いていた重要な設計原則です。この永続的な特性は、時の試練に耐えてきただけでなく、さまざまな分野での急速な採用を大きく促進してきました。この講演では、PostgreSQLの拡張性が単なる機能を超えて、その採用の劇的な増加を触媒する基盤となる属性に変化することを強調しようとしています。
ここでは、PostgreSQLの拡張性を新たな地平に導くスーパー拡張の概念について説明します。その中でも、CitusDB、PostGIS、OrioleDBは、PostgreSQLの機能を大幅に強化できることで注目に値します。たとえば、CitusDBは、PostgreSQLを分散データベースに変換して、よりスケーラブルなソリューションにします。一方、PostGISは、PostgreSQLを空間データ管理に適した地理データベースに拡張します。
特に注目されるのは、スーパー拡張分野への比較的新しい参入者であるOrioleDBである。次世代のストレージエンジンとして、OrioleDBは、オンディスクエンジンとインメモリエンジンの両方の利点を調和させ、コストを削減しながらデータベースのパフォーマンスを向上させる。革新的なテーブルアクセスメソッドフレームワークやその他の標準的なPostgreSQL拡張インターフェイス上に構築された拡張をカプセル化することで、データベースの容量、機能、パフォーマンスに対する現代的なアプローチを象徴している。OrioleDBは、データベースの肥大化を大幅に軽減し、VACUUMなどの定期的なメンテナンスの必要性をなくす前衛的なエンジン設計を通じて、PostgreSQLに固有の長年にわたる課題、特に悪名高いVACUUMプロセスに対処しており、行レベルとブロックレベルのUNDOログの実装と自動ページマージのおかげである。
この説明は、OrioleDBの特別なレンズを使用して、PostgreSQLの拡張性によってもたらされる無限の展望を強調することを目的としています。参加者は、理論的な知識と実世界の例のメランジュに導かれ、PostgreSQLの拡張性を活用することで、進化するデータ管理要件にうまく対応できる方法を明らかにします。このプリズムを通じて、PostgreSQLは、現在のためにうまく調整されているだけでなく、将来のためにしっかりと調整されたデータベースソリューションとして紹介されています。OrioleDBやその他の超拡張への探索的な旅は、PostgreSQLの拡張性の基本原則が、その採用を推進する上での要であり続け、データ駆動型オデッセイにおける主要なデータベースソリューションとしての地位を強化していることの証明となります。
【K2】PostgreSQL the way only Google can deliver it: A deep dive into AlloyDB
Google Cloud
Emir Okan
(英語:逐次通訳あり)
PostgreSQL is one of the most popular databases in the world, and for good reason. But what if it could be faster, cheaper to run, and easier to manage with no application changes? Join us for a deep dive on AlloyDB for PostgreSQL, our fully compatible PostgreSQL database with superior performance, availability, and scale. We’ll go over some of the challenges we’ve seen from customers running PostgreSQL – from tuning performance to managing disruptions from vacuuming, and we’ll explore how AlloyDB solves these challenges. We’ll focus on AI and machine learning-based autopilot management systems, intelligent storage, and advanced caching, dynamic workload-aware data organization and vector search, embeddings within the database.
(日本語)PostgreSQLは世界で最も人気のあるデータベースの一つであり、その理由には十分な根拠があります。しかし、アプリケーションに変更を加えることなく、より高速に、より安価に、より簡単に管理できるようになるとしたらどうでしょうか。Google Cloudの完全互換PostgreSQLデータベースであるAlloyDB for PostgreSQLの Deep Diveセッションに、ぜひご参加ください。PostgreSQLを実行しているお客様から寄せられたパフォーマンスチューニングからバキュームによる中断の管理までの課題について説明し、AlloyDBがこれらの課題をどのように解決するかを探ります。さらに、AIや機械学習ベースの自動運用システム、インテリジェントストレージ、高度なキャッシング、動的なワークロードに対応したデータ編成、データベース内でのベクトル検索やエンべディングをどのように実現しているかをお話したいと思います。
【A1】PostgreSQL and SQL:2023 - Property Graph Queries の話題と各RDBの実装
案浦 浩二
SQL:2023では、Part 16: Property Graph Queries (SQL/PGQ)が追加されました。 Oracle Database 23c には既に実装され、PostgreSQLでは将来の機能となっています。 他のRDBも実装が始まっています。それぞれ、実装はどう違っているのでしょうか? RDBに追加された問い合わせ言語 SQL/PGQ と 2024年にリリースされるグラフデータベース用のGQL はどこが異なっているのでしょうか? 最新の話題をお伝えします。
【A2】正規表現で行パターンを検索する「行パターン認識」をPostgreSQLに実装しよう!
SRA OSS LLC
石井 達夫、陳 寧イ
「行パターン認識」はSQL標準の機能で、「一旦株価が下落したものの、その後回復した」パターンや、「前日から3日以上連続して計測数値が10%以上低下している」パターンなど、今までの問い合わせ機能では難しかった検索が可能です。更にパターンを正規表現で指定できるので、複雑なパターンも容易に検索可能です。
本講演では、行パターン認識の概要を説明し、次に行パターン認識をPostgreSQLに実装する試みを紹介します。最後に、デモを通じてPostgreSQLにおける行パターン認識を体験していだきます。
【A3】DBの状態を知って安定運用を実現しよう!~pg_statsinfoのご紹介~
株式会社アシスト
保田 公貴
PostgreSQLデータベースの状態を断面として取得しレポートするpg_statsinfo。アシストでは、お客様にご提供しているサービスやサポートの中でPostgreSQLの状態を把握するためにpg_statsinfoを積極的に活用しています。本セッションではpg_statsinfoの概要や使用方法、レポートでチェックすべきポイントを実際のお客様で発生した課題対応の経験を踏まえてお伝えします。
【A4】pgvectorを使ってChatGPTとPostgreSQLを連携してみよう!
NTTデータグループ
石井 愛弓
今話題のChatGPTですが、「学習済みデータからしか回答できない」、 「最新情報は取得できない」、などの欠点もあげられています。 この課題を解決するために、ChatGPTから外部データとしてPostgreSQL の情報を参照させる方法があります。
以下のトピックでお話する予定です。
- ChatGPTとPostgreSQLを連携するライブラリの紹介
- PostgreSQL連携の手順
- pgvectorとは
- 性能向上のヒント
【B1】What's Neon? ~クラウドネイティブを実現するOSS~
NTT OSSセンタ
清野 裕貴
クラウドネイティブな PostgreSQL として、Amazon Aurora をはじめ、 各クラウドベンダが様々なサービスをリリースしています。 クラウドネイティブな技術要素のうち、特に注目度の高い"コンピュートとストレージの分離"や"サーバレス"なアーキテクチャを実現した OSS として Neon(開発元:Neon社) があります。 本公演では、Neon のアーキテクチャ概要や使い方、最近の動向についてご紹介します。
【B2】Apache Arrow Flight SQLでPostgreSQLをもっと速く!
株式会社クリアコード
須藤 功平
PostgreSQLとの接続には独自プロトコルが使われていますが、やりとりするデータが大きくなるとクエリーの処理ではなくこのプロトコルがボトルネックになることが知られています。Apache Arrow Flight SQLプロトコルはこのボトルネックを解消できるプロトコルです。Apache Arrow Flight SQLの詳細、どのくらい速くなるのか、プロトコルを拡張する仕組みのないPostgreSQLでどのように実装したのかといった実装の詳細を紹介します。 参考URL:
- Webサイト: https://arrow.apache.org/flight-sql-postgresql/devel/
- リポジトリー: https://github.com/apache/arrow-flight-sql-postgresql
【B3】PaaS、SaaS時代後のPostgreSQL - アプリケーションを例として
枋 志深
PostgreSQLは通常、物理サーバーまたは仮想マシン(IaaS)にインストールされます、しかし、クラウド技術の進展に伴い、コンテナベースの技術を活用することによって、PostgreSQL も次第に PaaS にインストールされるようになっています例えば、Cloud FoundryやKubernetesなどです。
しかし、物理マシンまたは仮想ホスト上で実行できるアプリケーション、例えばForeign data wrapper(fdw)など、作者がPaaS、SaaSクラウドプラットフォームでの設定とインストールに際して、多くの問題と課題に直面しました。
この講演では、著者は多くの問題と課題、それに対する解決方法を列挙し、未来の解決策についても提案します。
【B4】PostgreSQL開発者が語る論理レプリケーションの最前線
富士通株式会社
黒田 隼人
論理レプリケーションとは、データに対して行われた変更のみを抽出して、別のPostgreSQLサーバへと複製する仕組みです。通常のストリーミングレプリケーションと比較して柔軟な構成を組むことが可能ですが、設定や内部実装が複雑なため二の足を踏む方が多いようです。そこで本講演では、論理レプリケーションの使用方法や内部アーキテクチャ、そして近年追加された新機能について、実際に論理レプリケーションの開発に携わる開発者がわかりやすく解説します。
【T1】今、改めて考えるPostgreSQLプラットフォーム -コンテナからマルチクラウドまで-
NTTデータグループ
小林 隆浩
PostgreSQLの稼働環境としてクラウドサービスが一般化しましたが、各社様々なサービスがあり、その違いを理解するのは容易ではありません。Kubernetes上でのPostgreSQLや互換データベースの利用なども含めて、正しいプラットフォーム選びについて一緒に考えてみましょう。
【T2】VACUUM Simulatorを使ってVACUUMをもっと理解しよう
pganalyze
織田 敬子
PostgreSQL の運用において、VACUUMはとても重要な役割を持っています。 このセッションでは、VACUUM における削除された行、また古いトランザクションIDの2つのゴミを再利用可能にする役割について深掘りします。 また、VACUUM Simulator を用いて、いつどのようにして autovacuum が実行されるのかを視覚的に学びます。 これらをもとに、VACUUM関連のパラメータが autovacuum にどのように影響するのかを見ていき、いくつかの実例を元にどのようなチューニングが可能かを探っていきます。
【T3】速習! PostgreSQL専用HAソフトウェア: Patroni
NTTデータグループ
鳥越 淳
PostgreSQLのHAソフトウェアは実績ある製品が複数存在しますが、 近年Kubernetes環境や 3台以上のPostgreSQLのHA構成を組むことなどを目的に Patroniが注目されています。 セッションでは、Patroniの仕組み・アーキテクチャを押さえた上で、 以下のトピックを解説します。
- Patroniができること
- 他のHAソフトウェアとの違い
- 最近の強化ポイント
- 利用時の注意点
【T4】PostGIS入門の入門
農研機構
寺元 郁博
PostgreSQLで地理空間データを扱えるようにするエクステンションのPostGISを紹介します。文字や数字だけでは実現できないことができる反面、地理空間データ特有の気を付けるべき点もあります。本当に最初の最初の部分だけになるかと思いますが、PostGIS入門に先立っての情報提供となるよう努めます。
【E1】WebAssembly on the PostgreSQL - 言語拡張機能でWASMを使えるようにしてみた
日本情報通信株式会社
齋藤 晃
WebAssemblyが最初にアナウンスされてから7年以上が経過し、現在ではブラウザからも解き放たれ、Dockerやブロックチェーン等、様々な技術の中に組み込まれながら発展を続けています。 PostgreSQLは優れた拡張性を備えており、組み込むことは比較的容易な筈です。 そしてそれは実際に可能でした。どのように組み込んだのか。 PostgreSQLの拡張機能の説明を交えながら解説します。
【E2】マネージドPostgreSQLの実現に向けたPostgreSQL機能向上
NTTデータグループ
加藤 慎也
マネージドPostgreSQLを実現するにはPostgreSQL本体の機能だけでは実現するのは困難であり、クラウドベンダはPostgreSQLに個別に修正を加えていることが分かっています。 例えば、利用者にスーパーユーザの使用を制限しつつ、スーパーユーザしか実行できないSQLコマンドの実行を利用者に許可することや、 CREATEROLE権限を用いたスーパーユーザへの特権昇格の防止などがあります。 近年のPostgreSQLの機能向上により、これらの課題が解決しつつあります。 本講演では、クラウドベンダのマネージドPostgreSQLでの対応状況を紹介しつつ、 マネージドPostgreSQLの実現に向けたPostgreSQLの機能向上について話します。
【E3】柔軟性がより向上した論理レプリケーションの活用について
NTTテクノクロス/PGECons
金澤 竣平
アブストラクト:PGEConsではPostgreSQLのエンタープライズ領域への普及のために、新機能・移行・課題解決をテーマに毎年調査・検証を行いその成果を公開しています。本講演では、2022年度の活動としてロジカルレプリケーションの PostgreSQL 15で追加された主な機能(列単位レプリケーション/行フィルタ)、および PostgreSQL 16の追加の機能を用いたマルチマスタ構成の検証結果を報告します。
【E4】せっかくなのでBRINを使ってみよう!
ぬこ@横浜
PotgreSQLが提供するインデックスBRINについて概要、仕組み、チューニング方法を紹介します。 データベース設計時にBRINインデックスの利用も選択肢として検討してもらえばと考えています。
■お問い合わせ
その他各種お問い合わせは以下で承ります。
JPUG カンファレンス担当:
Email: jpug-pgcon @ ml.postgresql.jp
以下でもご質問ください。
Slack: postgresql-jp ワークスペース #events チャンネル