
イベント名 | PostgreSQL Conference Japan 2025 (日本語略称: PostgreSQL カンファレンス 2025) |
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日時 | 2025 年 11 月 21 日(金)10:00 - 18:10 (開場 9:30、18:30 から懇親会あり) |
場所 | AP日本橋(東京都) 6F(東京駅より徒歩 5 分) |
イベント URL | https://www.postgresql.jp/jpug-pgcon2025 (English page by Google Translate) |
jpug-pgcon @ ml.postgresql.jp | |
主催 | 特定非営利活動法人 日本PostgreSQLユーザ会 (JPUG) |
内容 | 午前 2 講演、午後 4 トラック にて 16 講演、クロージングセッション (18:30 から懇親会) |
予定参観人数 | 180 名程度 |
参加費用 | 有償(事前チケット購入) |
昨年の PostgreSQL Conference Japan 2024 に続きまして、2025 年もカンファレンスを開催いたします。イベント協賛、講演、実行委員・スタッフの募集をしております。一般参加チケットは 9月 21日から発売開始の予定です。
■ イベント協賛
協賛いただける企業・団体を募集中です。詳しくは イベント説明資料 をご参照のうえ、jpug-pgcon @ ml.postgresql.jp「JPUG カンファレンス担当」 までお問い合わせください。
□ プラチナスポンサー
□ ゴールドスポンサー
株式会社アシスト 様
□ シルバースポンサー
■ チケット購入
参加チケットは 9月 21日から イベントレジストで販売 開始しています。 チケット種別は以下の通りです。
通常価格 | 早割価格 (10 月 20 日終了) | |
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講演(チュートリアル含む) | ¥8,000. | ¥4,000. |
講演(チュートリアル含まず) | ¥5,000. | ¥2,500. |
懇親会 | ¥4,000. | - |
<お申込み情報について>
本カンファレンスにお申込みいただいた皆様の氏名やメールアドレス、オプション入力の地域、所属を、本カンファレンスのプラチナスポンサー、ゴールドスポンサー企業に情報配信の目的で提供させていただきます。主催団体ではリストの維持管理はしておりませんので、登録の解除は配信元企業に要請ください。
住所欄がございますが地域を知りたい目的でございますので都道府県まで記載いただければ十分でございます。
<チケット代金と消費税について>
主催団体の日本 PostgreSQL ユーザ会は適格請求書発行事業者ではございません。チケット領収書にインボイス交付はできません。
■ プログラム
Room A | Room B | Room C | Room D | |
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10:00 - 10:10 | オープニング | |||
10:10 - 11:10 |
【K1】 Snowflake Inc. |
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11:10 - 12:10 |
【K2】 Amazon Web Services |
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12:10 - 13:10 | 昼食休憩(60 分) | (展示室開始) | ||
【一般トラック: A】 | 【一般トラック: B】 | 【チュートリアルトラック】 | 【展示室 / 小講演会場】 | |
13:10 - 14:00 |
【A1】 株式会社 SRA OSS |
【B1】What I learned interviewing the PostgreSQL Community PostgreSQL Usergroup Germany |
【T1】PostgreSQL ロールによる権限管理入門 PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアム 技術部会 |
【E1】 株式会社日本総合研究所 (25分) |
14:10 - 15:00 |
【A2】 ヘテロDB 株式会社 |
【B2】 株式会社アシスト |
【T2】 富士通株式会社 |
【E2】
(25分) |
15:00 - 15:20 | 休憩(20 分) | |||
15:20 - 16:10 |
【A3】 株式会社 SRA OSS |
【B3】 PostgreSQL Major Contributor |
【T3】 株式会社 SRA OSS |
【E3】
(25分) |
16:20 - 17:10 |
【A4】 PGroonga開発者 |
【B4】 PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアム 技術部会 |
【T4】 株式会社 NTTデータ |
【E4】 NTT OSS センタ (25分) |
17:10 - 17:30 | 休憩(20 分) | (展示室終了) | ||
17:30 - 18:10 |
【クロージングセッション】 日本 PostgreSQL ユーザ会 |
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18:30 - 20:20 | 懇親会 |
■ 講演募集
募集は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
■ 実行委員/スタッフの募集
本イベントの実行委員や当日スタッフも募集しております。
① 実行委員募集
募集は終了いたしました。
② 当日スタッフ募集
本イベント当日にスタッフとして参加いただける方を下記の条件にて若干名募集いたします。お問い合わせ先メールアドレス宛に氏名、意気込みを記載してお申し込みください。
- 基本的には当日 8:00 前に現地に集合いただきます。
- 参加チケット購入は不要です。ただし、懇親会に参加するのに懇親会チケットは必要です。
- 日当、交通費の支給はございません。Tシャツとお弁当が支給されます。
- 配布物準備、会場設営/撤収、受付、セッション司会や副司会の作業を実施いただきます。
- (座席はお客様優先として)業務が無いときにセッションを聴講できます。
- ハンドルネーム、匿名でのスタッフ参加はできません。
■プログラム詳細
【K1】The Rise of PostgreSQL as the Everything Database
Snowflake Inc.
Claire Peracchio / Brett Goulder / Sho Tanaka
PostgreSQL developers are increasingly rejecting the traditional wisdom that transactional and analytical workloads require separate systems. The reasons are simple: running ETL pipelines, keeping data synchronized, and troubleshooting multiple systems creates enormous overhead. This evolution is precisely why we're building Snowflake Postgres ? to support developers who want to consolidate their data stack without compromising on enterprise readiness or PostgreSQL's flexibility.
This keynote examines the shift from multiple perspectives: the broader industry trends driving Postgres' transformation from purely transactional to hybrid workloads, the technical realities of integrating analytics, and the practical trade-offs developers face.
We'll explore why almost 60% of developers say Postgres is their #1 favorite database, how Postgres' extensible architecture is absorbing features from specialized databases, and real-world examples of how developers are simplifying their backend systems. We'll also discuss how Snowflake Postgres addresses what we're hearing from developers and explore cutting-edge Postgres capabilities that are reshaping what's possible for AI agents and apps.
【K2】The Community and Its Impact
Amazon Web Services
Joe Conway
PostgreSQL コミュニティは広大で活気があり、テクノロジーの世界における主要な力です。 ここでは、PostgreSQL の歴史と開発プロセス、そしてその成功にコントリビュートする数多くの方法を探ります。 また、AWS からの最近のコントリビューション、PostgreSQL 18 の新機能についても紹介します。
The PostgreSQL community is vast, vibrant, and a major force in the tech world. This talk will explore the history and development process behind PostgreSQL and the countless ways people contribute to its success. We'll also cover recent contributions from AWS, including a look at several new features in PostgreSQL 18.
【A1】2025 年版 トランザクションID 関連の問題の傾向と対策
株式会社 SRA OSS
三和 陽菜 / 鳥越 淳
トランザクションID 関連の問題は、普段意識する機会は少ないかもしれませんが、発生するとサービス停止に至る重大な課題です。本講演ではトランザクションID 周回問題について初歩から解説するとともに、一般には触れられる機会が少ないマルチトランザクションID についても近年のトラブル事例などを踏まえつつ解説します。問題を予防するために必要なモニタリングや、最新の開発動向も踏まえた改善点も紹介します。
【A2】PostgreSQL で列データ”ファイル”を利用する ~Arrow/Parquet を統合したデータベースの作成~
ヘテロDB 株式会社
海外 浩平
例えばログデータのように更新/削除の頻度がそれほど高くないケースでは、データの保存に DB よりもファイルの方が便利であるケースが存在します。 中でも、Apache Parquet 形式はビッグデータを扱うアプリケーションが広く対応しており、RDB と同じ構造化データを圧縮付きの列形式で保存できる事から最近では人気の高いデータ形式です。
本セッションでは、Apache Parquet 形式など列形式データファイルの概要と周辺技術、これらを FDW を通じて読み出しトランザクションデータと組み合わせた分析を行う例、また仮想列やインデックスを用いた効率的な読み出しと、GPU を用いた並列処理(PG-Strom)で大量のデータを高速に処理するための手法をご紹介します。
【A3】Change Data Capture 入門:Debezium で PostgreSQL のデータを解放しよう!
株式会社 SRA OSS
鳥越 淳 / 馬 雪テイ
PostgreSQL が基幹系 DB などに採用されるケースが増えるとともに、そのデータを外部にニアリアルタイムで取り出して、負荷分散や分析などの用途で利活用したいケースが増えています。このようなニーズに対して、Debezium は PostgreSQL の WAL をデコードし、テーブルの行単位の変更を自動検知・配信できる OSS です。本講演では、その仕組みや構成例、運用上の注意点を紹介します。
【A4】PostgreSQL でのセマンティックサーチへの挑戦 - PGroonga と RaBitQ による新しい検索体験
PGroonga 開発者
堀本 泰弘 / 阿部 智晃
従来のキーワード検索は同義語や曖昧表現に弱く、必要な情報を見落としがちです。 本講演ではこの課題に対し、意味的な近さで探せるセマンティックサーチに挑戦します。 量子化と補正で軽量・高速な近似距離計算を実現する RaBitQ を Groonga に実装し、PGroonga を通して PostgreSQL から利用可能にしました。 その仕組みと導入手順、FAQ/ナレッジ検索での活用例を交え、検索が使えるようになるまでの流れを紹介します。
対象想定:PostgreSQL アプリ開発者/検索基盤担当者さん
【B1】What I learned interviewing the PostgreSQL Community
(英語講演)
PostgreSQL Usergroup Germany
Andreas 'ads' Scherbaum
Since early 2020 I'm publishing weekly interviews with members of the
PostgreSQL community. So far (July 2025) that's 202 interviews - with many
more to come. And we all learned a lot from these!
https://postgresql.life/
Just to name a couple examples:
How many people in the community like sailing?
Should the name be "Postgres" or "PostgreSQL"?
How complicated is it to start using PostgreSQL?
What is the most annoying thing in our beloved database?
How can people start contributing to PostgreSQL?
What is the favorite PostgreSQL extension?
Which conferences are people visiting? And many more!
The interview answers show some commonalities, but also show very different aspects - as example how people treat their development environments. This talk looks at the answers in the interviews and summarizes what the members of the community think, like and dislike. Statistics and quotes will round up the talk.
Speaker:
Andreas Scherbaum is working with PostgreSQL since 1997. He is involved in
several PostgreSQL related community projects, member of the Board of
Directors of the European PostgreSQL User Group and also wrote a PostgreSQL
book (in German).
Since 2011 he was working for EMC/Greenplum/Pivotal and tackled very big databases. Until 2024 he was doing the same - but with maybe even more and bigger databases - for Adjust GmbH in Berlin.
Now he's working at EDB and helping customers with even larger databases.
【B2】PostgreSQL 監視ツールを徹底比較
株式会社アシスト
保田 公貴
PostgreSQLの監視ツール、何を選べばいいか迷っていませんか? 本講演は監視ツール選択の "はじめの一歩"を後押しするため、主要なツール(PEM、pg_statsinfo、Zabbix、PoWA、PMM、pgwatch、Prometheus)の特徴を比較解説します。 自社の運用にぴったりなツールを絞り込むためのポイントを、ユースケース別に分かりやすくお届けします。
【B3】PostgreSQL 18 の統計情報と pgstats の豆知識
PostgreSQL Major Contributor
ミカエル・パキエ
PostgreSQL の状態を把握するために統計情報のデータはクラスタの運用状態、レプリケーション、I/O またクエリの実行計画などのために使われています。 ポスグレ18 に統計情報関連の機能がいくつか追加されましたので、本講演で下記のポイントについて紹介いたします。
- バージョン18 の新機能
- pgstats の基本設計
- 拡張モジュールの新しい可能性
【B4】Amazon Aurora Limitless Database検証
PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアム 技術部会
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
新久保 浩二
PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアム 技術部会
日鉄ソリューションズ株式会社
永井 光
Amazon Aurora PostgreSQL Limitless Database の概要の紹介と、机上検証、実機検証の結果を説明する。 机上調査ではAWSの既存サービスとの機能比較を表にまとめている。実機検証はスループット比較の結果を整理している。 性能を最大限引き出すには独自のチューニングが必要であることや、小規模利用ではメリットが限定的である点など、導入時の留意点を説明する。
【T1】PostgreSQLロールによる権限管理入門
PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアム 技術部会
NECソリューションイノベータ株式会社
黒澤 彰
PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム技術部会の WG2(移行WG)では、2012 年から PostgreSQL へのデータベース移行作業工程と工程ごとの作業内容について調査・検証を進めてまいりました。 本年度はこれまでの活動であまり触れられていなかったロールや権限に着目した活動を実施しています。 本発表では、PostgreSQL のロールの基本的な考え方や権限、定義済みロールなどについて、商用 DBMS との差異を交えつつご紹介します。
【T2】PostgreSQL レプリケーション徹底解説
富士通株式会社
黒田 隼人
PostgreSQL には、システム障害時の業務継続や負荷分散を実現するための「ストリーミングレプリケーション」と「論理レプリケーション」という2つのレプリケーションがあります。
本講演では、Write-ahead Log (WAL) の転送や適用の流れといった内部構造にも触れながら、それぞれの機能の仕組みと特徴をわかりやすく整理し、利用シーンごとにどちらを選択すべきかを具体的な例を交えて説明します。 さらに、レプリケーションを導入する際に必要となる基本的な設定手順や重要なパラメータなど、現場で役立つ知識を紹介します。
【T3】PostgreSQL 17 増分バックアップの実践活用と運用上の考慮点
株式会社 SRA OSS
越野 太基
PostgreSQL 17 の増分バックアップ機能について、基本的な仕組みと利点を解説した上で、実運用で直面する管理面での課題も取り上げます。効率的なバックアップを実現するための設計指針、運用複雑性への対処方法、導入時の注意点など、現場で必要となる知識を体系的にお伝えします。
【T4】基礎から学ぶ PostgreSQL の性能監視
株式会社 NTTデータ
池田 凜太郎
本セッションでは、PostgreSQL の性能監視の手法と、性能トラブル発生時の対策について解説します。
前半では、定常的な監視の基本手法、性能トラブル発生時の解析手法を紹介します。待機イベントや pg_stat_statement, pg_statsinfo などの主要な性能監視の拡張機能, perfについて内部構造にも触れながら活用方法について説明します。後半では、実際にあった性能トラブルの事例を取り上げて、その検知方法、対処方法について具体的に解説します。 PostgreSQL における監視と分析の基本を体系的に理解し、現場で役立つ実践的な知識を身につけていただくことを目的としています。
【E1】セキュリティ対策としての PostgreSQL マイナーバージョンアップ
株式会社日本総合研究所
成田 裕一郎
PostgreSQL の安全な運用を実現するためには、セキュリティ修正やバグ修正が反映されるマイナーバージョンの定期的なアップデートが不可欠です。本セッションでは、マイナーバージョンアップの役割やリリースのタイミング、適用方法など、セキュリティ対策の観点から解説します。 安定したシステム運用のための実践的なポイントをお伝えします。
【E2】multirange 型(多重範囲型)の活用
今井 陽一
PostgreSQL 14 から使用可能となった multirange 型(多重範囲型)を利用すると、 整数値の複数範囲(例:例:10〜20・30〜40)であったり、時刻の複数範囲 (10時〜11時・13時〜15時)といった、複数の範囲をひとつの値として 取り扱うことができます。 この multirange 型(多重範囲型)について、実践例として予約管理での 利用パターンを踏まえながら、活用方法や Tips について紹介します。
【E3】Databricks Lakebase で見る、ML/LLM システムでの PostgreSQL の使いどころ
亀井 友裕
2025 年 6 月、Databricks は Neon 買収を経て、サーバレス PostgreSQL の Lakebase をパブリックプレビュー公開しました。ML/LLM システム構築の立場から、想定3ユースケース(① Agent 記憶 ②オンライン特徴量ストア ③ pgvector RAG)と運用時の懸念を整理します。簡易デモも想定しています。
【E4】アドバイザリー機能は本当に効果があるのか
NTT OSS センタ
山田 達朗
アドバイザリー機能とはユーザに対し推奨案を提示してくれる機能です。 PostgreSQL にはコンフィグ・インデックス・実行計画等に関するアドバイザリー機能が 存在しますが、網羅的に整理された情報はありません。 本講演では様々なアドバイザリー機能を取り上げ、それぞれを特徴・想定するユースケース・メリットデメリットといった観点で整理し紹介します。また、一部は性能検証結果もお伝えします。
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- JPUG カンファレンス担当:
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